「人生100年時代の生活費」を考える3学年政治・経済の授業
9月17日(火)、3学年の政治・経済の授業で出張講座を実施しました。大テーマは「人生100年時代の生活費」とし、埼玉県の教育プログラム(https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/win-win/ekkyou-kyouikupro.html#syuugyoutaiken)の中から、「9.人生設計・ライフスタイル」→「ゲームで学ぶ!ライフイベント・リスク・消費者被害「ライフサイクルゲームⅢ~生涯設計のススメ~」(第一生命保険株式会社)というものを活用しました。
経済分野の学習は難解な語句が多い、しかし、将来の人生を生きていくうえで、学校の中で「前もって出会う」ことをした方が良いことが多いです。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」(故井上ひさしさんの言葉)。そんな授業展開ができたらと日々考えていますが、今回はその一つの機会としてとらえました。
当日は関係の第一生命保険株式会社の方3名の方がフォローとレクチャーを行ってくださいました。ゲームは3~4名1グループとなり、対面型ボードゲーム形式で行います。「iDeCo」「NISA」「生命保険」「損害保険」「株(株式)」「債券」「投資信託」、、、そうした言葉がゲーム中に自然に出てきます。類似の市販ゲームはありますが、この「ライフサイクルゲーム」は世の中で普通に出会うことの多い出来事がたくさん並んでいます。その時々に「結婚するか」「家を購入するか」「保険に入るか」「投資信託をするか」等の自己選択をしていきます。「ヤング・ミドル編」と「シニア編」とが用意されていて、両方を経験することで「人生100年時代」に出会うかもしれない現実と向き合うことができます。
生徒たちは一喜一憂しながら、見事なまでに(!)熱中して取り組みました。ゲーム実施後は「若者に多い消費者トラブル」「人生のリスクと備え」「これからの人生について考えてみよう!」というレクチャーをしていただきました。生徒たちの最後の感想(Googleフォーム)では、ほぼ100%が「満足」「こうした学習は必要」とする意見でした。他のクラスではフォロワーなしに展開しましたが、どのクラスも例外なく集中して取り組んでいました。
今後、文科省の「高校生のライフプランニング」、厚労省「高校生が最低限、今のうちから知っておくべき社会の仕組み」、金融庁「高校生のための金融リテラシー講座」等の資料を活用してアフターフォローの授業を展開する予定です。
【生徒の感想から(番号はランダムのもの)】
『「ライフサイクルゲームⅢ」を体験したことで、将来に備えることやお金の大切さに対する意識が高まりましたか?』の問いに対して、「はい」95.6%でした。
10. 普段体験出来ないものをミニゲームを利用して理解することが自分なりにすごく良かったです。こうした楽しく理解できるということが、学ぶことに意欲がでるのかなと感じました。
14. 人生を疑似体験している感じでどのようにこれからしていけばより良い生活ができるか、家族を守れるかが理解出来て良かったです。本当の生活はこれの何十倍も難しく、お金をどのように使うか、どれに加入したら良いかを考えないと失敗してしまうことになると思うので、将来に役立てていきたいです。
19. ヤングミドル版では1億円近く持ってゴールできたのにシニア版になった途端に事故や病気になり、お墓や老人ホームなど多額の出費が重なり最終的には3000万近くにまで減りました。よく老後は2000万必要だと言われますが、このゲームを通して本当に何があるかわからない事が分かったので今からでも貯蓄や計画などやれることをやり保険など何があっても良いように備えて行きたいと思いました。ゲームの中で保険など、生命保険や住宅などお金が多くかかるからと言って保険に入らなかったら、後から自分に降りかかってきて後悔しました。よく後の人生まで考えて今後の人生を過ごしていきたいなと思いました。
21. ゲームの中で4人中3人がガンになったり、住宅を一括で買った次の日に台風で家をうしなったりした人もいて人生何があるか分からないので保険にはいる大切さを知りました。
40. ヤング・ミドル版からシニア版での手持ち金が減っていることから、歳を重ねるごとにお金は使っていくから必要なのだと感じました。また、株を買うかどうかや家を買うかどうかによって将来売ったりすることにも繋がるし、あるいは買っていたことによってお金がマイナスになる事ともあると知りました。
45. 私はゲーム内ではガンと脳卒中とまたがんが再発したのでびっくりした。老人ホームに入るのも苦労するのだと感じた。本ゲームは人生100年時代についてとても分かりやすかった。わかりやすいだけでなく、それを楽しく出るのは良いと思った。〇✕クイズをすることで色々な知識が増えたので良かった。このゲームで学んだことを今後に活かしていきたいと思う。